●戦前の亡霊

at 2003 07/13 25:00 編集

　多少推測はしたがびっくりした。戦前帝国の威信を強くするために、自らを上げることなく他を蔑もうとしてはじめた「デタラメの教育」が未だに生き残っている。

　阿部ちゃんがチェ・ソンヨンとの婚約を発表した。これはちっとも知らなかったので確かにびっくりしたが、それとは比較にならないくらいびっくりしたのはBBSに多数登場した（らしい）差別発言の数々である。

　この差別発言のほとんどは、その差別が「韓国人だから」と全く根拠にしようがないたったひとつの事柄を拠にしている。結婚に賛成とか反対とか（よく知りもせずに余計な御世話だが）、バカにしたり同情したり臆面ないことこの上ない。私に言わせればこいつらこそが恥ずかしい存在で、その発言は軽蔑に値する。こういう連中がいる限り、「日本人だから」恥ずかしいのである。

　連中の言葉をあえて使うなら、こいつらこそまさに「非国民」だろう。日本という地域に住む人の顔に泥を塗っているのだから。

●総選挙を見て思う

at 2003 11/09 23:40 編集

　これは「正確な予測」を目指したつもりのマスコミが作り上げてしまった選挙であったと思う。

　いつから日本の国会は2大政党制になったのか？自民党の政権を交代させるのが目標とはいうものの、自民と民主の違いは高速道路を民営化するか料金を廃止するか程度のもので、根本的な部分に大きな差異はない。ヘタするとアメリカの共和党と民主党ほど差が大きくない。イギリスの保守党と労働党ならもっと差が大きい。

　そもそも選挙制度自体が、少数派の意見を踏みにじるものとなっている。最近有識者の巷では言われている「マジョリティの駆逐」「マイノリティの危機」まさにそれである。全体でどんなに「政治の風向きを変えたい」という風潮があっても、田舎ではしがらみ投票で開票が始まるか始まらないかのうちに自民党候補が「当選確実」である。

　しがらみと流行廃りで選挙をしているようでは流れは変わりようがない。日本人の8割は、いや9割は政治が生活に関係ないと思っており、極楽とんぼ集団の平和ボケはさらなる右傾化と住みにくい日本の形成に続いていくのであろう。それもこれも、戦後数十年かけて行われた「アメリカに都合のいい」教育の賜物である。